- ビジネススキルって何？
- ビジネススキルって転職に必要なの？
- ビジネススキルなんて何も持ってないんだけど。。。
「ビジネススキルって転職の役にたつの？と思っていませんか？」
IT業界未経験者の転職にとってビジネススキルはとても重要なものです。
ビジネススキルを上手く活用できるかどうかで転職の成功率が大きく変わってきます。
私は某大手IT企業に長年勤めてきた中で、実際に業務を行う上で本当に必要な能力、求められている能力は何かを身を持って感じてきました。
その経験を活かしてこの記事では以下のことを紹介します。
- ビジネススキルとは
- ビジネススキルが重要な理由
- ビジネススキルの活用方法
- ビジネススキルの習得方法
この記事を読むことで、ビジネススキルの重要性を知ることができ、上手に活用することでIT業界への転職を成功へと導いていくことができます。
ビジネススキルとは
あなたがIT業界への転職を成功させるために必要な「ビジネススキル」について紹介します。
ビジネススキルについて理解を深めることで、その重要性を知ることが出来ます。
ビジネススキルの概要
ビジネススキルとは、ビジネスマンが業務を行う上で高い実力を発揮するための能力のことを指します。
業務に必要な能力を様々な観点から項目化していて、業種や職種、役職など、業務内容や立場によって必要となる(優先すべき)スキルが異なります。
ビジネススキルの種類
カッツ理論と呼ばれるビジネススキルに関する考え方を基にして、本サイトではビジネススキルを以下のように4つに分類して紹介しています。
| テクニカルスキル | 実際の業務を行う上で必要な、知識や技術 |
| ヒューマンスキル | 社内外における人とのやりとりをスムーズに的確に行う能力 |
| コンセプチュアルスキル | 物事を俯瞰から見て、本質を見極める能力 |
| マネジメントスキル | 人・モノ・金・時間、など様々なものを管理する能力 |
テクニカルスキル：業務遂行能力
実際の業務を行う上で必要な知識や技術。
一般的なパソコンスキルや業界の専門的なスキル(ITスキル)。
例：業界知識、専門知識・資格など
ヒューマンスキル：対人関係能力
社内外における人とのやりとりをスムーズに的確に行う能力。
コミュニケーション能力に代表されるスキル 。
例：コミュニケーション力、チームマネジメント能力、協調性など
コンセプチュアルスキル：概念化能力
物事を俯瞰から見て本質を見極める能力。
ビジネスに対する考え方や姿勢、問題解決能力などより上位レイヤーのスキル。
例：ロジカルシンキング(論理的思考)、情報収集力、多面的視野、柔軟性、向上心など
マネジメントスキル：管理能力
人・モノ・金・時間、など様々なものを管理する能力。
プロジェクトマネジメントやセルフマネジメントなどのスキル。
例：タスク管理能力 、進捗管理能力、リスクマネジメント能力、スケジュール管理能力など
ービジネススキル一覧ー
ビジネススキル一覧｜体系化
ビジネススキルと人材レベルとの関係
カッツ理論では、ジョブレベルに応じて必要なビジネススキルを定義しています。
こちらも本サイトでは加筆を加えた独自のものを紹介しています。
この関係性によって、あなたが今いる状況やこれから目指す先にどんな能力が重要視されているのかが分かるようになっています。
ー年齢別に求められるビジネススキルー
20代に必要なビジネススキル
30代に必要なビジネススキル
40代に必要なビジネススキル
ビジネススキルが未経験からのIT転職に必要な理由
IT業界未経験のあなたがIT業界へ転職するためにはビジネススキルが重要となってきます。
ここでは、なぜそれほど重要なのかについて紹介します。
求められるのは“仕事が出来る能力”＝「ビジネススキル」
IT業界で本当に求められるものは、IT技術のスキルではなく「仕事が出来る能力(スキル)」です。
IT業界の仕事内容や特徴から、その求められる能力(スキル)がわかります。
IT業界での業務
業種や職種にもよりますがIT業界での仕事というのはおおまかにいって、
クライアントの要望を明確に汲み取り、
社内外たくさんの関係者とやりとりを行いながら、
解決方法を適格に提案・開発・実装していく仕事です。
IT業界の特徴
また、IT業界というのは変化のスピードが特に速く、さまざまな新しい技術・サービスがどんどん生まれてくるような業界です。
－IT業界について－
『IT業界への転職を実現させるために必要なIT業界研究』で詳しく解説
IT業界で求められる能力・考え方
以上から、IT業界で求められる能力・考え方は以下の通りです。
- コミュニケーション能力
- 論理的に物事を考え、問題解決へと導ける能力
- 変化を恐れない姿勢
- 自ら学び続けていく姿勢
つまり、ITスキルは二の次で、あなたのこれまでの経験で培ってきた“仕事が出来る能力(スキル)”が存分に活かせる業界なのです。
そして、この仕事が出来る能力というのは「ビジネススキル」で示すことができ、先ほど紹介した「ヒューマンスキル」「コンセプチュアルスキル」「マネジメントスキル」の3つに含まれています。
ーIT転職に有効なビジネススキルー
IT転職を成功に導く大事なビジネススキル6選
あなたの価値をアピールできるのがビジネススキル
このようにビジネススキルはこれまでの業界や業種に依存しない能力です。
そのため、業界未経験のあなたでも大いに自分の価値をアピールできる術となるのです。
－IT業界未経験からのIT転職－
『IT業界未経験者がIT業界への転職を成功させる方法！』で詳しく解説
ビジネススキルの活用方法
実際にビジネススキルを活用していくための方法について紹介します。
転職を実現させるためには仕事が出来る能力であるビジネススキルを適切にアピールする必要があります。
内定が得られる条件というのは、応募する職種や企業が求めているものとあなたがアピール出来るものが合致したときです。
そのため、あなたが持っているものと相手が求めているものを適切に整理把握する必要があります。
経験のたな卸し
これまでの他業界での経験をたな卸しし、どのような実績があるのかを明確にします。
- どのような業務にどのような立場で携わりどのような成果が得られたか
- どのような考えでどのように工夫しどのような気づきが得られたか
「たいしたことやっていないから実績にならない」などと自分で勝手に取捨せずに、ただ客観的に事実を整理していくことがポイントです。
ビジネススキル化
あなたの武器となり得るスキルを整理します。
たな卸しできたこれまでの経験を、仕事が出来る能力である「ビジネススキル」として具体的に表せるようにします。
経験や実績の裏づけから得られたビジネススキルであれば、あなたの強力なアピールスキルになります。
ビジネススキルのアピール
あなたの持つビジネススキルの中から、メインでアピールすべきものについて把握します。
そのためには応募先企業のことをしっかりと調査することが必要です。
企業が本当に欲しているもの(スキル、経験、他業界知識などなど)を徹底的に調査することで、その要求に合致した的確なアピールを行なうことができるようになります。
転職エージェントからのサポート
これらのことをあなた一人で進めた場合、時間がかかる上に実際に役立つところまで行き着かないであろうというのが現実です。
そのため本サイトでは、このようなやるべきことを効果的、効率的に行なうために、「転職エージェント」の利用をおすすめしています。
転職エージェントを利用すると、多くのノウハウを持った転職のプロが「担当者」として付き、あなたの転職活動に対してあらゆるサポートを行なってくれます。
あなたひとりでは気づけないようなあなたの持っているスキルを発掘してくれたり、企業の詳しい情報を基に本当にアピールすべきスキルをアドバイスしてくれたりと多くのメリットをもたらせてくれます。
－転職エージェントを最大活用する－
⇒『転職エージェントとは｜IT業界未経験からの転職に必須な理由と選び方』で詳しく解説
ビジネススキルの習得方法
最後にビジネススキルの習得方法について紹介します。
結論から言うと、現在の仕事で身に着けるのが最も有効です。
実践
必要なビジネススキルを意識した状態で現在の業務を行います。
コミュニケーションひとつとっても、どう考え、どう動き、どういう成果が得られたかを意識することで、そのビジネススキルの重要性がわかり、身についていきます。
実際の業務で身につけたスキルは説得力が段違いなので、こちらの方法をお勧めします。
研修・セミナー
ビジネススキルの習得に関しては、多くのセミナーやeラーニングなどがあります。
知識だけでなく、ケーススタディやグループワークを行い、より理解を深めることが出来ます。
現在の会社で受けられる研修があるのであれば、積極的に受講することをおすすめします。
私が受けた「ロジカルシンキング」の研修は今でも役に立っていたりします。
本・書籍
ビジネススキルに関する本を読むことも選択肢の一つとはなります。
ただし、机上の知識がつくだけでしかない点を留意しましょう。
まとめ
IT業界未経験のあなたにとって重要な「ビジネススキル」について紹介しました。
要点をまとめると以下の通りです。
- ビジネススキルはIT業界未経験からの転職に必須
- IT業界未経験のあなたに必要なのは
- 「ヒューマンスキル」
- 「コンセプチュアルスキル」
- 「マネジメントスキル」
- これまでの経験をビジネススキル化してアピールしていく
- ビジネススキルの習得は実践が一番
ビジネススキルとは、あなたの”仕事ができる”能力を明確に示すためにとても重要なものだということが理解できたと思います。
ぜひとも有効に活用して、IT業界への転職を成功へと導いていってください。