- 転職エージェントとの面談って何をするの?
- 当日の服装は何を着て行ったらいい?
- 事前に準備することはある?
転職エージェントに登録すると、次に転職エージェントの担当者との「面談」となります。
転職エージェントを初めて利用する人にとっては、この面談に関してわからないことも多く不安に思っているかもしれません。
この記事では、実際に私が転職エージェントを活用したときの経験を踏まえて、転職エージェントとの面談について紹介します。
この記事を読むことで、面談の内容やそもそもの目的、事前準備や当日の服装などなど、面談に関する不安な点を解消することが出来ます。
その結果、当日の面談を有意義なものにすることができ、転職成功へのよいスタートを切ることができるようになります。
面談の目的
はじめに面談の目的について紹介します。
転職エージェントへの登録後、利用開始の案内と共に面談の日程調整の連絡が来ます。
初めての人は「面談ってなにするの?」と不安に思うことも多いと思います。
まずは担当者との面談が実施される目的を知ることで、何のためのものなのか理解することができます。
転職エージェント自体については「転職エージェントとは|IT業界未経験からの転職に必須な理由と選び方」で詳しく解説しています。
具体的な面談の目的は以下の通りです。
- 担当者にあなたのことを知ってもらう
- あなたが担当者のことを知る
- 今後の転職活動の方向性を決める
担当者にあなたのことを知ってもらう
あなたのこと、あなたの考えていることを担当者と共有するのが目的の一つです。
あなたのこれまでの経験や性格、得意とすること、希望している転職先、転職することへの不安などなど、あなたの今の現状を担当者に知ってもらう場になります。
あなたが担当者のことを知る
逆に、あなたが担当者のことを知る場でもあります。
担当者の経歴や実績、性格やあなたとの相性などなど、これから転職活動を共にすることになるかもしれない担当者のことを知るための、とても重要な機会です。
今後の転職活動の方向性を決める
これから進めて行く転職活動についてその方向性を決めることも目的の一つです。
あなたの経験や希望とそのときの転職市場の状況などから、どのような狙いを定めて向かって行くのか、どのような点に注力していくべきかなど、今後の進め方について決めて行く場になります。
以上のように、転職エージェントの担当者と実施される面談の目的は、互いを知り、今後の方針を決めるためにあります。
面接ではなく「面談」なので、肩肘張らずに話し、お互いをよく理解するための機会であると捉えましょう。
やっておくべき事前準備
次に、面談に行く前に事前に準備しておくことについて紹介します。
あくまで面談なので、リラックスして挑めばよいと言いましたが、あらかじめそれなりの準備をして挑むことで、当日の面談の充実度が全然変わってきます。
そのため、可能な限りここで上げる事前準備をしていくことをおすすめします。
具体的にやっておくべき事前準備は以下の通りです。
- 履歴書、職務経歴書の作成
- 転職で実現したいこと、希望条件の整理
- 転職後のキャリアプランの整理
- エージェントに求めるサポートの整理
- 不安や悩み、相談したいことの整理
履歴書、職務経歴書の作成
履歴書や職務経歴書に関しては、転職エージェントによっては当日持参が必須のところもあります。
必須でない場合でもあらかじめ作成しておく方がよいです。
あらかじめ作っておくことで、あなたの中でも整理がつき、当日の面談でスムーズに受け答えが出来るようになるためです。
作成にあたっては、一般的なフォーマットを使用して、完璧である必要は全くなく、たたき台レベルで大丈夫です。
後々書類選考で必要となるこれらの書類は、今後転職エージェントのサポートを受けて完成度を上げていくものでもあるため、追々ブラッシュアップしていけばよいです。
転職で実現したいこと、希望条件の整理
あなたが転職をしようと考えた理由、転職した後にやりたいこと、働く上での希望する条件などについて整理しておくと良いです。
志望動機ほどのしっかりしたものは必要ないですが、事前に整理しておくことで、要領を得た受け答えが出来るようになります。
転職後のキャリアプランの整理
転職した後のことを考えるのは早いのでは?と思うかもしれませんが、転職後にどういったキャリアを積んでいきたいかを考えるのはとても重要です。
担当者もそれを知ることで、あなたにより適した職種や企業を紹介することができるようになります。
エージェントに求めるサポートの整理
転職エージェントや担当者に対して、あなたがしてもらいたいサポートを整理しておきます。
業界について詳しく教えてもらいたいであったり、面接への重点的な対策であったり、あなたが特にして欲しいことを伝えることで、担当者も力を入れる方向性を決めやすく、あなたにとっても求めるサポートを受けらやすくなります。
不安や悩み、相談したいことの整理
その他、転職に際して不安に思っていることや悩んでいることなど、事前に整理しておきましょう。
当日担当者に思いつきで話すよりも、上手く伝えられるようになり、よりよい回答を得られることに繋がります。
以上のように、事前に準備をしておくことで当日の面談が無駄なく充実したものになります。
その結果、今後受けるサポートの質も上がってくるのでしっかりと準備することが大切です。
ただし、書類のところでも述べましたが、完璧である必要はまったくなく、ざっくりしたもので大丈夫です。
あまり身構えずに素直な気持ちでまとめておくことが大切です。
当日の面談内容・流れ
実際の当日の面談の内容や流れについて紹介します。
当日の流れを知っておくことで慌てることも無く落ち着いて受け答えができ、充実した面談にすることが出来ます。
転職エージェントによって違いはありあくまで例ですが、具体的な面談内容と流れは以下の通りです。
基本的に担当者からの質問に答える形で進んでいきます。
- 自己紹介
- あなたの経験のたな卸し
- 転職で実現したいこと、将来のキャリアプランの確認
- 希望する勤務条件の確認
- 不安や相談事の確認
- 現在の選考状況の確認
- 求人の紹介
- 今後の進め方と求めるサポートのすり合わせ
自己紹介
担当者の実績や経験、得意とする分野などを説明してもらいます。
あなたもこれまでの経験や得意とすることなどを簡単に説明します。
あなたの経験のたな卸し
あなたのこれまでの経験から、担当者があなたの「価値」を見出してくれます。
自分では気づいていない強みやアピールポイントなどを掘り起こしてもらいます。
転職で実現したいこと、将来のキャリアプランの確認
転職理由や転職することで実現したいこと、転職後にどのようなキャリアパスを描きたいかなどについて尋ねられます。
希望する勤務条件の確認
あなたが希望する勤務条件について尋ねられます。
完全土日休みとか、残業少なめとか、特に遠慮することなく答えて大丈夫です。
不安や相談事の確認
その他、転職に関しての不安や心配事など、正直に話して解消しておきます。
さらには転職エージェントに対する不安などについてもあれば率直に話しましょう。
現在の選考状況の確認
既に応募した企業はあるか、他に利用しているエージェントはあるかなどを尋ねられます。
担当者としては、紹介する求人の重複を避けたり、他のエージェントでは足りなかったポイントを知って今後のサポートの参考にしたいだけなので正直に答えて何の問題もありません。
求人の紹介
転職エージェントによってはこの段階で求人を紹介してくれることもあります。
紹介されたからといってすぐに応募する必要はまったくありません。
今後の進め方と求めるサポートのすり合わせ
これからの転職活動の進め方について、担当者とすり合わせを行ないます。
まずは業界についてよく知りたいので、業界研究のサポートをしてもらいたいとか、アピールポイントの掘り起こしをサポートして欲しいとか、書類の書き方のサポートをして欲しいとかなどなど、転職を成功させるために効果的な進め方についてすり合わせを行ないます。
以上のように、お互いを知り今後効果的な転職活動を進めて行く上で重要な内容です。
そのためむやみに隠すことなく、臆すことなく、正直に答えて行くことが大切です。
正直に答えることの大切さは「転職エージェントの上手な活用方法」でも紹介しています。
面談を受ける姿勢
面談に挑む際の姿勢について紹介します。
あくまでリラックスして受け答えすればよいのですが、今後より効果的なサポートを受けるために意識すべき姿勢や心持ちについて紹介します。
具体的には以下の通りです。
- 本音で話す
- 最低限の社会人マナーは守る
- こちらからも積極的に質問する
本音で話す
採用面接ではないので、飾る必要はありません。思っていることを臆せず伝えましょう。
ネガティブなこと(人間関係が上手くいかなかったとか、リストラされたとか)も包み隠さず伝えることが大事です。
むしろ担当者はそういうことも考慮した上で、有効な対策を練ってくれます。
最低限の社会人マナーは守る
企業との面接ではないからといって、社会人として不適切なことをするのは避けましょう。
担当者と適切な信頼関係を築くためにも、担当者が安心してあなたを企業に紹介できるためにも、最低限のビジネスマナーには気をつけましょう。
こちらからも積極的に質問する
面談は基本的には担当者からの質疑に答える形で進んで行きますが、あなたからも積極的に質問しましょう。
そうすることで、担当者に対してあなたの転職への熱意が伝わり、担当者も親身になってサポートしてくれるようになります。
また、あなたの質問に対して、的確にかつ丁寧に回答してくれるかどうかによって担当者のレベルを探ることも出来ます。
以上のような姿勢で面談に挑むことによって、担当者からの今後のサポートの質を高めることが期待できます。
当日の服装・持ち物
面談の当日の服装や持ち物について紹介します。
服装
スーツである必要はありません。しかしラフすぎてもビジネスマナーとして不適切なのでビジネスカジュアルくらいにしておくのが適当です。
持ち物
持ち物も大したものは必要ありません。
転職エージェントによっては別途指定されるかもしれませんが、基本的には以下のものを持って行けば大丈夫です。
- 履歴書、職務経歴書
- 筆記用具
- A4サイズが入るかばん(資料を受け取る可能性があるため)
時間・場所・日時
面談の所要時間や場所、行なわれる曜日・時間などについて紹介します。
転職エージェントによって異なりますが、たいていはここで紹介するような内容だと思っておけば大丈夫です。
所要時間
だいたい1~2時間程度の場合が多いです。
場所
基本的には転職エージェントのオフィスの個室や面談スペースなどで行なわれます。
遠方でオフィスまで行くのが困難な場合は、主要駅のカフェなどに出向いてくれたり、電話対応にしてくれる転職エージェントもあります。
日時
平日、土日休日、昼、夜など、柔軟に対応してくれるところがほとんどです。
あなたがゆったりと参加できる時間帯で設定してもらいましょう。
担当者の質を見極める方法
最後に、面談に参加する上での重要な目的の一つである、「担当者の質を見極める」必要性について紹介します。
面談で会う担当者は、これから転職活動を共に進めて行くパートナーとなる可能性がある存在です。
そのため、この面談を通じてこちらからも担当者のレベルやあなたの相性を計ることがとても重要です。
ここでは簡単に見極めるポイントを紹介します。
- あなたの経験・希望をしっかりと掘り下げてくれるか
- IT業界に詳しいかどうか
- あなたのキャリアパスを思い描いてくれるか
- あなたが本当にIT業界やっていけるのかきちんと答えてくれるか
- 親身になって何でも相談に乗ってくれるか
- 自分の主張を強引に押してこないか
- あなたと相性が合うか
この様な点を意識して担当者を評価することで、質の高い担当者選びに繋げて下さい。
詳しくは「失敗しない転職エージェントの選び方」で解説していますので、合わせて読むことで理解が深まると思います。
まとめ
転職エージェントの担当者と初めて顔合わせをする機会である、「面談」について紹介しました。
面談はお互いのことを良く知り、今後の転職サポートを効果的にするための重要なフェーズです。
転職に対する素直な想いを伝えましょう。
また、面談は担当者の質を判断する絶好の機会です。
最後までパートナーとして転職活動を共に出来る相手かどうか、面談を通じて見極めて行きましょう。
本サイトでおすすめしている転職エージェントについては「IT業界未経験者のためのおすすめ転職エージェント」で紹介しています。