- 転職エージェントは複数利用したほうがいいの?
- 複数利用するメリット・デメリットは?
- どうやって転職エージェントを選べばいい?
転職エージェントはあなたの転職活動を強力にサポートしてくれるとても効果的なサービスです。
その効果を最大限に上げるためには、複数の転職エージェントに登録し、最適な担当者を見極める必要があります。
この記事では、実際に私が転職エージェントを活用したときの経験を踏まえて、転職エージェントに複数登録すべき理由について紹介します。
この記事を読むことで、転職エージェントの複数登録の意味やメリット・デメリットを知ることができ、具体的な転職エージェントの選び方を知ることができます。
転職エージェントの複数利用について
転職を成功に導くためには、転職エージェントには複数登録することが有効です。
あなたの転職活動が上手くいくかは、転職エージェントの担当者の「質」に大きく左右するためです。
つまり、質が高くあなたにとって最適な担当者を見つけるためには、複数の候補の中から比較検討して判断する必要があります。
そこで必要になってくる転職エージェントの複数利用について紹介していきます。
なお転職エージェント自体については「転職エージェントとは|IT業界未経験からの転職に必須な理由と選び方」で詳しく解説しています。
複数利用しても問題ないか?
そもそも転職エージェントを複数利用することは問題ないのでしょうか?
結論から言うと問題ありません。
そもそも複数利用は一般的な話で、1社だけ利用している人の方が少ないです。
リクナビ調査の【転職エージェント(人材紹介会社)利用社数】によると、全体平均で2.1社、転職決定者では平均4.2社を利用しています。
このように、転職エージェントの複数利用は至極当たり前なこととなっています。
複数利用する意味
冒頭で述べたように、効果的なサポートを受けられるか否かは、あなたについた「担当者」に依存します。
※担当者:キャリアアドバイザー、キャリアコンサルタントとも呼ばれます
しかしながら、どんな担当者に当たるかは正直運です。
そのため、1社だけの利用だととてもリスクが高いことになります。
複数の転職エージェントを利用することで、各エージェントの担当者の質を比較・評価することができ、本当に頼りになる担当者にたどり着く確率が上がります。
以上より、転職を成功させるには転職エージェントを複数利用するということが有効な手段になります。
複数利用のメリット・デメリット
次に、転職エージェントを複数利用するメリット・デメリットについて紹介します。
複数利用がとても大切であることを紹介しましたが、それによって得られるメリットと被るデメリットがあります。
それぞれについて理解することで、利用する「適切な数」を判断することができます。
メリット
具体的なメリットは以下の通りです。
- 担当者を比較検討できる
- 紹介される求人数が増える
- エージェントごとの非公開求人が得られる
- エージェントごとの得意とするサポートを受けられる
- 異なったアドバイスが受けられる
担当者を比較検討できる
冒頭で述べたように、複数の転職エージェントを利用することで、複数の担当者と会うことで、各担当者の実力と相性を比較して見極められます。
業界や企業への精通度や的確なアドバイスなどなどの実力のほかに、「相性」もとても重要な要素で、いくら実力や実績があってもあなたと相性が合わなければ、良好な関係は気づけません。
相性はあなたが実際に会ってみないとわかりません。
複数エージェントを利用することで、担当者の比較検討をすることができます。
紹介される求人数が増える
転職エージェントや担当者によって、紹介してくる求人は変わります。
そのため、複数の転職エージェントを利用することであなたにマッチした求人に出会える確率が上がります。
エージェントごとの非公開求人が得られる
転職エージェントを利用する大きな利点のひとつである「非公開求人」は、特定の転職エージェントしか保有していないものもあります。
※非公開求人:ネット上に掲載されていない求人
そのため、複数利用をすることで多くの非公開求人に出会えます。
エージェントごとの得意とするサポートを受けられる
転職エージェントや担当者によって、得意としていることは異なります。
業界知識が豊富であったり、選考対策を得意としていたり、特定企業とのパイプが太かったり、などなど。
複数利用することで、いいとこ取りのサポートを受けることが出来ます。
異なったアドバイスが受けられる
担当者によって、アドバイスの内容も異なります。
一側面だけでなくさまざまな意見を聞くことで、よりよい判断をすることができます。
以上のように、転職エージェントを複数利用することで、多くの求人と出会うことができ、偏りのないサポートを受けることが出来、さらにあなたに合った担当者を見つけられる確率が上がります。
デメリット
反対に、デメリットは以下の通りです。
- 管理が複雑になる
- 担当者とのやりとりが増えて面倒
管理が複雑になる
応募した求人の把握や選考の進み具合、面接の日程など、利用している転職エージェントごとに整理管理する必要があります。
1つの転職エージェントであれば一元的に管理できるので大変楽ですが、複数利用しているとその数分倍々で複雑になってきます。
どの求人をどの転職エージェントから応募したのかとか、その日は別の転職エージェントから応募した面接の日だから別日で再調整してもらって、などなど、あなた自身で管理調整する部分が増えます。
担当者とのやりとりが増えて面倒
求人を紹介されたり、アドバイスを受けたりなど、担当者とのやりとりも複数利用しているとその数分倍々で増えて行きます。
メール返信や電話の折り返し、添削用の書類提出などなどが担当者の数分やらなくてはいけなくなります。
以上のように、転職エージェントを複数利用すると、転職状況の管理や担当者とのやりとりが煩雑になり多くの時間を取られることになります。
その結果、本来注力すべきことがおろそかになるという本末転倒な状況になる恐れがあります。
複数利用時の注意点
転職エージェントを複数利用する際の注意点について紹介します。
冒頭で説明したように、複数利用することは何ら問題なく、むしろ一般的なこととされています。
しかしながら、注意しなければいけないこともあり、それを怠るとトラブルに発展する可能性もあるので、しっかりと注意しておくことが必要です。
具体的には以下の点に注意が必要です。
- 転職エージェントに隠さず伝える
- 複数エージェントから同じ求人に応募しない
転職エージェントに隠さず伝える
他にも利用している転職エージェントがあることを隠さずちゃんと伝えるようにします。
へたに隠してしまうと、重複した求人情報を紹介されたり、その求人を断る理由をはっきり述べられないといった状況になりえます。
その結果、あなたの判断ポイントがあやふやになり、希望する点が伝わりづらくなってしまいます。
担当者からしたら、重複した求人を探す手間を省き、さらにあなたの希望を的確に捉えて、最適な求人を紹介したいだけなので、隠す必要もなく、ちゃんと伝えましょう。
さらに事前に伝えておくことで、他のエージェントでの状況も考慮した上でのスケジュール調整も行なってくれるようになります。
複数エージェントから同じ求人に応募しない
複数エージェントから同じ求人に応募しないようにします。
これは絶対に守らなければいけない注意点です。
異なる転職エージェントから同じ求人に応募してしまうと、企業側がどの転職エージェント経由で結果を連絡すべきか混乱することになります。
その結果、エージェントたちと応募企業間でトラブルになり、双方の信頼を失うだけでなく、最悪内定取り消しという事態にもなりうるので絶対に避けましょう。
上手な複数利用の方法
次に、上手な複数利用の方法について紹介します。
先ほど紹介したように、転職エージェントの複数利用は多くのメリットがある反面、利用する数が多くなりすぎると管理が煩雑になるというデメリットが発生します。
そこでここでは、デメリットを抑えつつメリットを享受できるような方法を紹介します。
初期段階では複数利用・最終的には1~2社に絞る
転職エージェントの活用があなたの転職を成功に導くかは、担当者によるところがとても大きいです。
そのため、担当者の「実力」とあなたとの「相性」を見極めることが大変重要です。
担当者を比較検討するために初めは複数利用しますが、煩雑さを避けるために最終的には利用するエージェントを1~2社に絞って転職活動を進めて行きます。
実際に担当者と会って良し悪しを判断する
転職エージェントに登録した後の最初の顔合わせである面談である程度判断できる場合もありますし、その後の何回かのやりとりを通じて判断していってもいいと思います。
そして、担当者の質とあなたとの相性を見極め、最後まで共にするパートナーを選びます。
以上のように、転職エージェントへの「登録」は数多く行い、担当者の良し悪しを比較判断する必要がありますが、最終的に「併用」するのは1~2社の厳選された転職エージェント・担当者に絞ることがおすすめです。
登録した転職エージェントを退会する方法については「転職エージェントサービスの辞め方」で解説しています。
転職エージェントの選び方
次に、転職エージェントとその担当者の選び方について紹介します。
複数の選択肢の中から見極めるようにと紹介しました。
ここでは、その見極める際の判断基準について紹介します。
見極め方として、初めの転職エージェントへの「登録時」と実際に担当者に会った後の「絞り込み時」に分けて紹介します。
登録時の選び方
結論から言うと、IT業界未経験者がIT業界へ転職する場合は、登録する転職エージェントについては選択肢がある程度絞られます。
登録する転職エージェントの選び方
IT業界未経験者が選ぶ基準としては下記のことがあげられます。
- IT業界未経験OK
- IT業界に力を入れている
- 求人数が多い、幅広い
- あなたの年齢層に強い
転職エージェントの種類としては、大きく分けて下記の種類があります。
- 総合型:様々な業界を網羅し、大量の求人情報を保有する大手転職エージェント
- 特化型:特定の業界に特化し、求人は少なめだが、特定業界に適したサポートを行なう転職エージェント
- ハイクラス型:管理職や高度専門職、または高収入の人を対象にした転職エージェント
複数の転職エージェントに登録する際には、上記各種類の転職エージェントを満遍なく入れ込みたいところですが、有効な手段である(IT)特化型の転職エージェントは、残念ながら業界未経験者は基本的に対象外にしているところがほとんどです。
以上の判断材料より、IT業界未経験者がIT業界へ転職する場合は、大手総合転職エージェントを中心とし、さらに年齢に応じた適したエージェントを追加で選ぶ形になります。
数ある転職エージェントの一覧については「転職エージェント一覧【14社】」で詳しく紹介しています。
絞込み時の選び方
次に、実際に会って担当者を見極める際のポイントについて紹介します。
担当者の見極め方
- あなたの経験・希望をしっかりと掘り下げてくれる人を選ぶ
- 業界に詳しいかどうかを見極める
- あなたのキャリアパスを思い描いてくれる
- あなたが本当にIT業界やっていけるのかきちんと答えてくれる
- 親身になって何でも相談に乗ってくれる
- 自分の主張を強引に押してこないか
- 全て根拠に基いて発言しているか
- あなたと相性が合うか
以上のような点を意識しながら比較検討し、最終的にあなたのパートナーとなる担当者を見極めましょう。
転職エージェントの選び方については「失敗しない転職エージェントの選び方」でも詳しく解説しています。
まとめ
転職エージェントを複数登録すべき理由について紹介しました。
あなたのIT転職が成功するかどうかは、転職エージェントの担当者の質に拠るところが大きいです。
「質」には、担当者の実力や担当者との相性が含まれます。
実際に会って、何度かやりとりしないとわからない部分も多いです。
複数の担当者と実際に会って、実力や相性を比較検討し、質の高い担当者を見極めます。
そして最終的には1~2人の担当者をパートナーとし、転職活動を進めて行くことがおすすです。
本サイトでおすすめする転職エージェントについては「【IT業界未経験者のための】おすすめ転職エージェント|厳選」で紹介しています。
せひともこの記事を参考にし、ベストな担当者を見つけあなたのIT転職を成功させてください。