- 求人内容ってどうやって見たらいいの?
- 注目すべき点が知りたい
- 使われてる用語がよくわからない
求人サイトや求人票に記載されている内容について、どこに注目したらいいかわからなかったり、記載内容が何を言っているのかわからないといったことがあると思います。
求人内容についての理解があいまいなまま選考を進めると、入社した後に思ってた仕事と違うといった事態にもなりかねません。
この記事では、求人内容の見方について紹介します。
この記事を読むことで、求人内容に書かれている内容を理解することができるようになり、求人内容の注目すべき点を捉え、必要な情報を知ることができるようになります。
その結果、あなたの求める求人かが判断でき、転職後のミスマッチも防ぐことができるようになります。
求人内容について
求人内容の重要性
求人内容を正しく読み解くことで、あなたのIT業界への転職成功へ大きく近づくことが出来ます。
求人内容には、あなたが応募を判断するための重要な要素が詰まっているためです。
求人内容には大きく分けて以下の項目が記載されています。
- 募集要項(募集内容、勤務条件)
- 選考内容、フロー
- 企業情報
載っている求人サイトや渡される求人票によって、記載内容や項目名に多少の違いはありますが、基本的にはここで上げた項目が記載されています。
求人内容を理解するメリット
求人内容を理解することで、大きなメリットを得ることができます。
得られるメリットには以下のことが挙げられます。
- 求める仕事内容かを判断できる
- あなたの経験が活かせるかを判断できる
- 希望する働き方ができるかを判断できる
- 転職後のミスマッチを防ぐことができる
つまり応募先の判断に役に立ち、さらに転職後に思ってた仕事と違うという事態を避けることができるようになります。
注意点
ただし、求人内容を読み解くうえで注意すべきことがあります。
求人内容というのは、あくまでその企業の表面的な部分しか現れておらず、実際の仕事の進め方や環境、社内の雰囲気や企業自体の好不調など求人内容だけでは判断できないことも多くあります。
そのため、求人内容だけを鵜呑みにしないようにし、企業について様々な角度から調べることが必要です。
企業についてしっかりとした調査が必要なことは「業界未経験者がIT業界への転職で失敗しないために」でも詳しく紹介しています。
最も注目すべき3つの項目
求人内容で特に注目すべき項目は、募集要項内の以下の3つです。
- 募集職種
- 仕事内容
- 応募資格
この3つには、あなたが求める仕事内容かどうか、あなたの経験を活かせるかどうか、そもそも応募できるのかを判断する情報が記載されています。
募集職種
企業が募集している職種が記載されています。
あなたが求める仕事内容かを判断するのに重要な情報です。
ただし、企業によって職種の呼び名や仕事の範囲が異なることがあるので、あなたの知らない職種名だとしても次の「仕事内容」をチェックして判断するようにすることが大事です。
IT業界の職種については「未経験者のためのIT業界の職種」で詳しく紹介しています。
仕事内容
企業が募集している仕事の内容が記載されています。
あなたが求める仕事内容かを判断するのに最も重要な情報です。
IT業界の用語やIT技術に関する用語で説明されているので、わからない部分は調べつつ、確実に理解することが必要です。
また、未経験者にとっては重要な研修の有無について書かれていることもあるので、合わせて確認します。
IT業界の業種については「未経験者のためのIT業界の全体像」で紹介しています。
応募資格
そもそもあなたが応募できるかどうかの要件や求められるスキルなどが記載されています。
”必須スキル・経験”と”あると歓迎なスキル・経験”、その他”求める性格や姿勢”について書かれていることが多いです。
未経験OK、未経験歓迎などの記載があるかを確認しつつ、あなたの経験や能力に合致する文言があるかを調べます。
以上の3つの項目はもっとも重要な箇所になるので、まずはこれらの項目の記載内容をしっかりと理解することが必要です。
各記載項目
ここからは、各項目について詳しく紹介していきます。
先ほど紹介した注目すべき3項目以外にも、転職後のミスマッチを防ぐために必要な情報が記載されている項目があります。
記載内容を見てその意味がわかり判断材料にできる程度には理解しておくことが必要です。
募集要項
「募集要項」に記載されている内容が求人内容の核になります。
大きく分けて「募集内容」「勤務条件」の2つに大別できます。
- 募集内容
- 募集職種
- 仕事内容
- 応募資格、求める要件
- 学歴・資格
- 勤務条件
- 雇用形態
- 給与・賃金形態
- 待遇・福利厚生・手当・その他制度
- 勤務地
- 勤務時間・就業時間
- 休日・休暇
募集内容
企業が求人募集をしている仕事について記載されています。
応募するかを決定する上で最も重要な情報なため、しっかりと理解することが必要です。
また、IT用語で説明されることが多い箇所なため、わからない用語はそのままにせず、しっかりと調べ理解しておくことが重要です。
募集職種
企業が募集している職種が記載されています。
あなたが求める仕事内容かを判断するのに重要な情報です。
ただし、企業によって職種の呼び名や仕事の範囲が異なることがあるので、あなたの知らない職種名だとしても次の「仕事内容」をチェックして判断するようにすることが大事です。
仕事内容
企業が募集している仕事の内容が記載されています。
あなたが求める仕事内容かを判断するのに最も重要な情報です。
IT業界の用語やIT技術に関する用語で説明されているので、わからない部分は調べつつ、確実に理解することが必要です。
また、未経験者にとっては重要な研修の有無について書かれていることもあるので、合わせて確認します。
応募資格、求める要件
あなたが応募できるかどうかの要件や求められるスキルなどが記載されています。
「必須スキル・経験」「あると歓迎なスキル・経験」「求める性格や姿勢」について書かれていることが多いです。
未経験OK、未経験歓迎などの記載があるかを確認しつつ、あなたの経験や能力に合致する文言があるかを調べます。
学歴・資格
応募対象となる学歴と資格について記載されています。
勤務条件
転職した後のミスマッチを防ぐ上で重要な、働く環境について記載されています。
専門的な用語で端的に記載されていることが多いため、用語の意味や判断すべきポイントについて理解しておくことが必要です。
雇用形態
雇用形態(正社員、契約社員など)について記載されています。
また、試用期間についてもここに記載されていることが多いので、その期間中の給与・待遇と合わせて確認しておきます。
給与・賃金形態
応募する際の判断に重要な、給料に関することが記載されています。
賃金形態
- 月給制:一か月分の算定された額が支給される形態
- 年俸制:一年分の給与を換算して提示される形態(支払いは12等分した額が毎月支払われる)
- 固定給:毎月一定の金額が支払われる形態(残業代、住宅各種手当もこの中に含まれる)
給与
基本的には額面での記載で、手取りは二割ほど引かれた額になります。
固定給でない場合は、基本的に以下のような式で給与が決まります。
基本給+残業手当+その他手当
基本給:給与のベースとなる金額(賞与もこの額に対する何か月分という形で決まります。)
この基本給にプラスして残業手当やその他手当がついて、月給という形になります。
また、みなし残業と呼ばれる固定残業代を定めている企業もあります。
固定残業代(みなし残業代):基本給の中にあらかじめ定められた時間分の残業代がずでに含まれている形式
賞与
ボーナスの回数や時期、額などについての記載です。
昇給
給与が上がるかどうかの評価が行われる回数や時期についての記載です。
待遇・福利厚生・手当・その他制度
労働環境を左右する諸手当や福利厚生などについての記載です。
社会保険完備
雇用保険・労災保険・健康保険・厚生年金保険の4つの保険が完備されているという記載です。
これがまともに完備されていない企業は要注意です。
諸手当
基本給とは別に支払われる手当についての記載です。
通勤手当や住宅手当などが代表的ですが、企業によって様々な手当があります。
その他制度
慶弔休暇、社員持株会制度、育児休暇制度などこれも企業によってまちまちです。
勤務地
労働環境に大きな影響を与える、働く場所についての記述です。
勤務地だけでなく、社内作業なのか?客先常駐になるのか?という点はしっかり確認します。
客先常駐:クライアント先の事業所に常駐して作業を行うこと
その他、転勤や出張に関する記載がある場合もあるので、合わせて確認します。
勤務時間・就業時間
基本的な勤務時間についての記載です。
フレックスタイム制を導入している企業もあるので、コアタイムの時間と合わせて確認します。
フレックスタイム制:社員が出社時間と退社時間を自由に選ぶことができる制度
コアタイム:フレックスタイム制において、必ず出社していることが義務づけられている時間帯
休日・休暇
企業で定められている休日と休暇についての記載です。
年間休日
年間で取得できる休日の日数です。
極端に少ない企業は要注意です。
平均である115日以上であることを目安に考えると良いです。
休日制度
週における休みの日についての記載です。
用語によって意味が変わってくるので、実は注意が必要です。
- 完全週休2日制(土日):1週間のうち必ず土日の二日が休み
- 完全週休2日制:1週間のうち必ず二日休みだが、土日とは限らない
- 週休2日制:1か月のうち最低1週は二日休み(その他の週は二日休みとは限らない)
休暇
その他休暇についての記載です。
- 祝日、年末年始休暇、夏季休暇、GW休暇
- 有給休暇、特別休暇
選考内容・フロー
実際に応募した後の簡単な流れが記載されています。
面接回数や筆記試験の有り無しなどと合わせて確認しておきます。
記載例は以下の通りです。
- 書類選考
- 面接回数
- 筆記試験有無
- 適正テスト有無
選考対策については「志望動機の書き方」「自己PRの書き方」「職務経歴書の書き方」「面接への挑み方」で解説しています。
企業情報
企業についての情報が記載されています。
事業概要と合わせて、従業員数あたりを確認しておきます。
企業によっては社員の平均年齢を記載しているところもあります。
記載例は以下の通りです。
- 事業概要・会社概要
- 設立
- 本社所在地
- 代表者
- 従業員数・平均年齢
- 資本金
- 株式公開
- 企業URL
求人情報にはない本当の情報を知るために
冒頭の注意点でも述べましたが、求人内容というのはあくまで企業の一側面しか表していません。
そのため、実際に応募する際には求人内容だけで判断するのは危険で、多面的な情報収集が必要です。
特に“未経験OK”の求人にはブラック企業が潜んでいる可能性があるというのが現実です。
ブラック企業を避けるためにも、応募企業に対する徹底調査はとても大切です。
求人内容だけではわからないような企業の本当の情報を得るための有効な手段として、
「転職エージェント」の利用をおすすめしています。
業界や企業に精通している転職エージェントであれば、その企業の本当の情報を持ち得ている上に競合他社との比較など多面的な情報分析が可能です。
転職エージェントについては「転職エージェントとは|IT業界未経験からの転職に必須な理由と選び方」で詳しく解説しています。
まとめ
求人内容の見方について紹介しました。
求人内容には、あなたが応募するかどうかを判断したり、転職後のミスマッチを無くすために重要な情報が記載されています。
要点をまとめると以下の通りです。
- 求人内容は応募判断のための重要な指針
- 注目すべきは「募集職種・仕事内容・応募資格」
- 求人内容だけではなく企業の徹底調査が大切
専門的な用語で記載されていたり、紛らわしい言い回しがされていることもありますので、よくわからない部分についてはそのままにせず、しっかりと調べたり聞いたりして曖昧なことが無いようにしておくことが大切です。