入社後のIT研修ってどんなことをやる?|IT業界未経験者の転職

  • 業界未経験だとIT研修ってどんなことをやるの?
  • ついていけるか不安
  • ちゃんとやってくれるか不安

未経験からIT企業へ転職しようとしているあなたにとって、入社後のIT研修はどんなものなのか気になるかと思います。

私は某大手IT企業に長年勤めてきた中で、IT業界の内情について身をもって経験して来ました。
その経験を活かして、未経験のあなたがIT企業に転職した際に受けられるであろうITの研修について紹介します。

この記事を読むことで、一般的なIT研修の内容について知ることができ、多くのIT知識やスキルは入社後に鍛えられるということを理解することが出来ます。

IT企業入社後に受ける研修

IT企業に入社した後に受けるであろう研修について紹介します。

業種や職種、業務内容や企業などによって内容も注力するポイントも様々です。

また、未経験者のあなたにとっては、充実した内容を長い期間やってもらいたいと思うところですが、研修期間も企業によって様々です。

そもそも研修がなく、いきなり現場に投入されるような企業もあります。
しかし、そのような企業はブラック企業である可能性が高まるので、応募するのであればなぜ研修がないのかしっかりと確認しましょう。
ブラック企業については「IT業界未経験者がブラック企業を避ける方法」で詳しく解説しています。

以上の点を踏まえて、本記事では未経験者に向けた一般的なIT研修について網羅的に紹介します。

具体的には大きく以下のようなカテゴリに分けられます。

  • ビジネススキル
  • ITリテラシー
  • 業務基礎
  • プログラミング(エンジニア用)

それぞれ見ていきます。

ビジネススキル研修

「ビジネススキル研修」では、業務を遂行する上で必要となるビジネススキルについて学びます

仕事への取り組み方や考え方、円滑に進めるための能力など、業務を行う上で高いパフォーマンスを発揮するために必要なスキルです。

具体的には、以下のような研修が行われます。

コミュニケーション

IT業務というとPCに向かってひたすら作業するイメージを持っている人もいるかもしれませんが、実際には、様々な社内外の関係者やクライアントとやりとりをしながら業務を遂行していきます。

そのような円滑なやりとりをするために必要な”コミュニケーション能力”を高める研修です。

ロジカルシンキング

IT業務では、問題に対して論理的に事象を考え解決策を導き出す力が要求されます。
そのような思考力である”ロジカルシンキング能力”(論理的思考力)を高める研修です。

マネジメント

IT業務は、納期が存在している仕事が主です。
そのため、タスクやスケジュール管理などを様々なレベルで行える力が必要です。

さらに上位の管理系の職を見越して、コストやリスクなど、プロジェクト全体のマネジメント力も必要になってきます。
そのような能力である”マネジメント能力”を高める研修です。

ビジネススキルの研修は、理論だけでなく、ケーススタディを用いたワークショップが行われることも多いです。
ビジネススキルについては「ビジネススキルとは|IT業界未経験者が転職を成功させる為に有効なスキル!」で詳しくまとめています。

ITリテラシー研修

「ITリテラシー研修」では、IT技術全般に関して基礎的な知識を習得します。
IT業務を行う上で、その基礎となるIT関連機器やソフトウェアについて網羅的に学びます

具体的には、以下のような研修が行われます。

サーバー

サーバーの種類や仕組み、構成要素、さらにはサーバーの可用性や信頼性、拡張性、保守性などを高める技術について基礎知識を習得します。

データベース, SQL

システム上で扱うデータを管理するデータベースについて、その構造や操作するためのSQLなどについて基礎知識を習得します。

ストレージ(ディスク、クラウド、仮想化)

データを保管するストレージについて、その種類や仕組み、高速化や効率化、安全性を高める技術について基礎知識を習得します。

ネットワーク

データ通信に必要なネットワークについて、基本的な用語や種類、通信技術などについて基礎知識を習得します。

OS(Windows, UNIX, Linux)

システム上で動作する基盤となるソフトウェアであるOSについて、その種類や特徴などについて基礎知識を習得します。

セキュリティ

システムを守るうえで重要なセキュリティについて、その種類や技術などについて基礎知識を習得します。

ITリテラシー研修の各項目は、職種に応じてさらに専門的な内容に深堀りされていきます。
例)ネットワークエンジニア→ネットワークに関してさらに深堀した内容の研修を受けていく

IT業界の職種については「IT業界未経験者のためのIT業界の職種|一覧紹介」で詳しく解説しています。

業務基礎研修

「業務基礎研修」では、実際のIT業務の流れについて概要を把握します。

IT業務の全体の流れと各工程で行われる作業について学ぶことで、現場配属後にスムーズに業務に取り掛かれるようにします。
業種に応じて研修で学ぶ内容は異なります。

IT業界の業種については「未経験者のためのIT業界の全体像」で詳しく解説しています。

情報処理系:システム構築

ITシステムを構築する際の一連の業務について学びます。
要件定義やシステム設計・開発、テスト、導入、運用など

システム構築については「システム構築業界の仕事内容」で詳しく解説しています。

Web系:Web制作

Webシステムを構築する際の一連の業務について学びます。
Webマーケティング、ディレクション、制作など

プログラミング研修(エンジニア用)

「プログラミング研修」では、主にエンジニアを対象にプログラミングについて学びます。

システムエンジニアやWebエンジニア、プログラマーなどのエンジニア職に必要なプログラミングスキルや各種プログラミング言語について習得します。

業種に応じて研修で学ぶ言語は異なります。

  • 情報処理系:アプリケーション開発などに必要なC#、JAVA、Pythonなどについて習得します。
  • Web系:Web制作などに必要なPHP, Ruby, JavaScript, HTML/CSSなどについて習得します。

まとめ

ここまでで見てきたように、IT研修の内容は多種多様です。
ここで紹介した以外にも多くの研修内容があり、企業によってまちまちです。

IT研修と言えば、真っ先に”プログラミング研修”を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、それ以外に習得すべきことがたくさんあります。

入社後にこのようなことを知って面食らわないように、またミスマッチを避けるためにもIT業界の業務内容についてよく調べておくことが大事です。

さらに研修の進め方についても様々で、Workshopなどのグループワークや模擬開発/制作などを通して習得を促進するような研修もあります。

研修に力を入れている企業ほど、社員の育成に重きを置いていると考えられます。
そもそも研修自体が無いような企業はしんどい道が待っている可能性が高いです。
IT業界未経験のあなたにとっては、研修体制も考慮に入れた企業選びをしていくことが重要です。

未経験からIT転職を成功させるための方法については「IT業界未経験者がIT業界への転職を成功させる方法!」で詳しくまとめています。

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