- 失敗しない面接対策の方法が知りたい
- IT業界未経験だと何を聞かれるの?
- IT業界未経験者は何をアピールすればいいの?
IT業界未経験からIT企業へ転職しようとする場合、面接ではどんなことを聞かれて、どんなことを答えればいいのか想像も付かず、不安に思っていませんか?
それはあなたに求められていることを理解しておらず、適切な対策方法を知らないためです。
企業が求めていることを知り、企業に答えるべきことが準備できればあなたの不安は払拭されます。
選考のひとつである「面接」はあなたの価値を企業側に直接アピールできるとても重要な機会です。
そのため、しっかりと戦略を練って挑む必要があります。
私は某大手IT企業に長年勤めてきた中で、IT業界に本当に求められているものは何かを身を持って感じてきました。
その経験を活かして、この記事では以下のことを紹介します。
- 面接であなたに求められているもの
- 面接官があなたに抱く懸念
- 具体的にやるべき面接準備・対策
- より効果を上げるための方法
この記事を読むことで、面接へ対処するために必要な準備ややるべきことがわかります。
その結果、企業側が求める人材であることを大いにアピールすることができ、面接を成功へと導くことが出来るようになります。
IT未経験者の面接への挑み方
IT未経験のあなたがIT企業への転職を成功させるために、大きな関門のひとつである「面接」への挑み方を紹介します。
ITの実務経験がないあなたにとって、面接というのは「あなたの価値」を企業側に直接伝えられるとても貴重な機会です。
それと同時に、企業にとって魅力がないと判断させれれば不採用が決定してしまうとても大事な選考です。
そのため、十分な戦略を練って挑む必要があります。
具体的には以下のことを進めていきます。
- ①IT業界に求められる人材像を把握する
- ②面接官の抱く懸念を把握する
- ③上記2つの要件を満たすことができる情報を準備をする
- ④想定される質問に対する答えを準備しておく
- ⑤面接の成功率を上げる対策を施す
①IT業界に求められる人材の把握
まず、IT業界で求められる人材というのは、固定観念にとらわれず新しい技術を積極的に吸収し、問題にぶつかっても論理的に解決方法を見つけ、色々な人と協力してビジネスを成功に導くことが出来る人材です。
IT業界は技術の進歩が速く、変化もどんどん起こる業界です。
そのため、柔軟性を持って変化に適応し、常に新しい技術を身に着けていくことが必要になります。
また、仕事では多くの人が関わるようなプロジェクトが大半なため、関係者と円滑に協力し合いながら業務を進める必要があります。
以上のことを踏まえると、IT業界で求められる人材の具体的な特徴は以下の通りです。
- 関わる人たちと良い関係を築くことができる
- ⇒コミュニケーション能力
- 論理的に物事を考え、問題解決へと導ける
- ⇒論理的思考力、問題解決能力
- 変化を恐れない姿勢
- ⇒柔軟性、チャレンジ精神
- 自ら学び続けていく姿勢
- ⇒主体性、探求心
このような能力を持っていることを示すことが必要です。
IT業界の特徴については「IT未経験のあなたへIT業界への転職をおすすめする理由」「IT未経験者がIT業界へ転職するのは難しい?」で詳しく紹介しています。
②面接官の懸念の把握
次に、IT業界未経験のあなたに対して面接官が抱く懸念について紹介します。
業界未経験者を受け入れるということは採用担当者にとっては大きなリスクを伴います。
ITの実務経験がないあなたには、入社後にIT教育を施すコストが発生します。
そのため、あなたが会社へ利益をもたらせないと、会社にとっては大きな損失となってしまいます。
そのため、IT未経験のあなたに対して面接官は以下のような懸念を抱いています。
- 本当にITに興味があるか?
- すぐにやめないか、長続きするか?
- 自ら学んで成長していってくれるか?
- 近い将来に会社の戦力になるか?
このような懸念を払しょくさせることが必要です。
③準備すべきこと・やっておくべきこと
面接を成功させるために、実際にやるべき準備について紹介します。
IT業界に求められる人材であり、かつ面接官が抱く懸念を払しょくする人材であることを示すためには、入念な準備をすることが必要です。
あらかじめアピールするべきポイントについて情報を整理し、不随する必要な行動を取っておきます。
アピールすべきポイントは以下の通りです。
- ITへの熱意があること
- 応募企業に適していること
- 戦力になること
- 将来を見ていること
アピールするべきポイントごとに、必要な準備を紹介していきます。
ITへの熱意を示す用意
本当にIT業界でやっていく気があるのか?単なるイメージだけで転職しようとしていないか?
という懸念を払しょくさせるために、ITへの熱意を示す用意をします。
IT関連情報収集
ITに関する様々な情報に対して常日頃からアンテナを張っておきます。
最新IT技術やIT企業の動向などなど、わからないながらも常に情報を吸収し勉強している姿勢からITへの熱意を示すことが出来ます。
IT業界については「IT業界への転職を実現させるために必要なIT業界研究」で詳しく紹介しています。
IT資格、勉強
資格や勉強など、実際に目的を持って行動を起こすことでITへの熱意の説得力を高めます。
ITの資格であれば具体的に示すことができます。
資格自体は評価にはあまり重要ではないですが、実際に取得したり勉強しているという意欲はとても効果的に伝えられます。
資格や勉強については「IT業界への転職を成功させるために取るべき資格はあるか?」で詳しく解説しています。
応募企業に適していることを示す用意
早期退職してしまうかもしれないという懸念を払しょくさせるために、その企業でなくてはならないことを示す用意をします。
企業研究
応募先企業の事業内容、経営理念、将来計画、業界での立ち位置などなど徹底的に情報を集めます。
基本的な情報は企業の求人内容からでも知ることができますが、より効果的なのは後述する「転職エージェント」から情報を仕入れることです。
応募する企業が本当に欲しがっている人材の情報を得ることが出来ます。
志望動機
得られた企業情報を基に、あなたの要望を満たすには応募先の企業が打ってつけであることを示すための「志望動機」を作成します。
志望動機の書き方については「IT未経験者のための志望動機の書き方」で詳しく解説しています。
戦力になることを示す用意
あなたが企業にとって戦力となることを示すための用意をします。
ビジネススキルの棚卸し
これまでの経験から習得してきたビジネススキルを棚卸しし、実績を基に説明できるようにします。
ビジネススキルについては「ビジネススキルとは|IT業界未経験者が転職を成功させる為に有効なスキル!」で詳しく解説しています。
自己PRの作成
これまでの経験を基に、あなたの価値を的確に示す「自己PR」を作成します。
自己PRについては「IT業界未経験者のための自己PRの書き方」で詳しく解説しています。
職務経歴書の作成
これまでの実績を示す「職務経歴書」を作成します。
他業界での経験がIT業界でも活かせることをアピールします。
職務経歴書については「IT未経験者のための職務経歴書の書き方」で詳しく解説しています。
将来を考えていることを示す用意
付け焼刃な転職ではなく、将来をしっかりと見据えた計画性のある転職であることを示す用意をします。
キャリアプランの作成
あなたの将来設計を作成します。
入社した後どのような業務に携わり、どのような技術や経験を身に着け、将来どのようなIT職種に就きたいかなどあなたのキャリアプランを作成し、説明できるようにしておきます。
キャリア別の適切なアプローチの理解
面接を成功させるためには、企業が求めているものに合致したアピールが必要です。
そして企業が求めるものというものは、あなたの年齢や経験によっても異なります。
そのため、あなたの状況に応じた適切なアプローチ方法を理解することが必要になります。
年齢別の適切なアプローチ方法について以下の記事で解説しています。
20代・IT業界未経験者の転職方法
30代・IT業界未経験者の転職方法
40代・IT業界未経験者の転職方法
第二新卒・IT業界未経験者の転職方法
④想定質問に対する答えの準備
次に、準備した内容をシンプルな言葉で話せるように、想定される質問に対する答えを作っておきます。
ここまでで紹介した内容についてしっかりと準備が出来ていると、本番の面接でも自信を持った答えを返すことが出来ます。
しかしながら、質問にたいして咄嗟に無駄なく的確に答えを返すのはなかなか難しいです。
そのため、質問を想定してそれに対して予め答える内容を用意しておきます。
IT未経験者であるあなたへの想定される質問は、「面接官の懸念」で紹介した内容から以下のような質問があると考えられます。
- 志望理由は何ですか?
- 退職理由は何ですか?
- 今やっていることはありますか?
- IT業界でやっていく自信はありますか?
- 弊社(応募企業)に入ってやりたいことは何ですか?
- あなたの強み、弱みは何ですか?
- 入社後はどのように会社に貢献してくれますか?
- 問題が立ちはだかった時、どのように解決してきましたか?
あくまで例ですが、これらの質問に対する答えは用意しておきます。
どれも、前章の準備すべきことの内容で答えることが出来ます。
- 志望理由は何ですか?
- ⇒IT業界への熱意、応募企業への熱意、志望動機
- 退職理由は何ですか?
- ⇒IT業界研究、キャリアプラン
- 今やっていることはありますか?
- ⇒IT情報の収集、IT資格、勉強
- IT業界でやっていく自信はありますか?
- ⇒ITへの熱意
- 弊社(応募企業)に入ってやりたいことは何ですか?
- ⇒企業研究、キャリアプラン
- あなたの強み、弱みは何ですか?
- ⇒自己PR
- 入社後はどのように会社に貢献してくれますか?
- ⇒ビジネススキル、IT業界で使えるこれまでの経験・実績
- 問題が立ちはだかった時、どのように解決してきましたか?
- ⇒ビジネススキル(問題解決能力、コミュニケーション能力)
⑤面接の成功率を上げるための方法
より効果的な面接対策をするためにやるべきことについて紹介します。
ここまで、面接に挑む前に必要な準備や行動について紹介しました。
ここでは、準備したことを基にさらに効果的な面接対策をする方法について紹介します。
具体的な方法は以下の通りです。
- 応募企業の情報収集
- 面接の基本を学ぶ
- 模擬面接を繰り返す
- 転職エージェントを活用する
応募企業の情報収集
採用担当者の心に響く受け答えをするためには、応募する企業によってメインでアピールする内容を変えることです。
「あなたの価値」と「企業が求める人材」とが合致することで、採用担当者のあなたへの興味をぐっと引き寄せることができます。
そのため、企業側が求める内容に応じて、あなたが面接で主にアピールする内容を変化させます。
そのためには、応募企業の深い情報収集が必要不可欠です。
面接の基本を押さえておく
特に転職が初めての人にとっては、面接がどういう流れや雰囲気、暗黙のルールなどで執り行われるのかなど不安に思うことも多いと思います。
本番の面接で右往左往してしまって、メインである受け答えの邪魔にならないように面接の基本について予め知っておくことが効果的です。
模擬面接を繰り返す
本番の面接で的確な返答が出来るのかは、正直経験数(場数)であることも否めません。
また、面接のステップ(一次面接、二次面接など)によって聞かれる内容が異なることがほとんどなため、各ステップに応じたケーススタディを含めた模擬面接をしておくことが効果的です。
転職エージェントを活用する
企業が本当に求めている人材像を明確に把握するには、「転職エージェント」から情報を得るのが最も効果的です。
転職のプロである転職エージェントは企業側と太いパイプを持ち日々情報収集を行っています。
そのため、企業が具体的にどういった能力や経験を持った人を求めているのか、といったような情報を持っています。
また、転職のプロである転職エージェントは面接のノウハウを多分に持っており、あなたに応じた適切なアドバイスを行ってくれます。
模擬面接を行ってくれることをもあり、さまざまな観点からあなたの面接対応のダメだしやアドバイスを行ってくれます。
そのため、転職エージェントをふんだんに活用することが最も効果的です。
転職エージェントについては「転職エージェントとは|IT業界未経験からの転職に必須な理由と選び方」で詳しく紹介しています。
まとめ
IT業界未経験のあなたが面接で失敗しないための面接対策について紹介しました。
この記事の要点をまとめると以下の通りです。
- あなたに求められていることをきちんと理解する
- 求められているものに対する適切なアピールをする
- 想定質問対策や模擬面接を行なっておく
- 応募企業の徹底調査を行なう
IT業務経験がないと戦力アピールをするための直接的な実績がないため、面接官にあなたを欲しいと思わせるような情報を適切に伝えていく必要があります。
そのためにこの記事で紹介した内容に基いてしっかりと準備をしておくことが重要です。
また記事内でも紹介した「転職エージェント」を活用することで、より効果的な面接対策が行えるため、ぜひ活用していくことをおススメします。